日本ハム・細野 ノーノー達成 3年目左腕プロ初完投初完封で偉業 「吐き気が止まらなくて…」ド緊張乗り越え

 ウイニングボールを手に笑顔を見せる細野(撮影・中島達哉)
 ノーヒットノーランを達成した細野
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 「日本ハム9-0ロッテ」(31日、エスコンフィールド)

 日本ハムの細野晴希投手(24)が31日、エスコンフィールドで行われたロッテ戦でノーヒットノーランを達成した。2024年6月に記録した広島・大瀬良以来で、史上91人目、通算103度目。同球場では初の達成となる。チームが敵地で開幕3連敗を喫した中で託された、本拠地開幕の一戦。自身のプロ初完投初完封を、偉業で成し遂げた。

 こん身の150キロが外角に決まると、細野はグッと左こぶしを握った。プロ初完投初完封は、なんと球団史上7人目、エスコンでは開場4年目で他チームも含めて初のノーヒットノーラン。歓喜の輪の中でチームメートの祝福を受けながら、端正なマスクに会心の笑みが広がった。

 「僕の中では出来過ぎぐらいの記録なので。おまけみたいなものです」。照れくさそうに偉業を振り返った。初回先頭にいきなり四球。しかし、続く藤原を遊ゴロ併殺に打ち取って波に乗った。キレのある直球にスライダーが決まり、2度の3者連続を含む12奪三振。外野に飛んだ打球は二つだけだった。

 九回先頭の代打・岡に痛烈なピッチャー返しを浴びたが、辛うじてグラブに当てて二ゴロに。2死後に一、二塁間のゴロを清宮幸が捕球できなかったが、記録は失策。「こうやって記録が終わるのか…」と細野の頭をよぎったピンチを乗り切り、最後は藤原を見逃し三振に仕留めてみせた。

 本拠地開幕戦先発の大役。実は異変が起きていた。「朝5時ぐらいに目が覚めて、吐き気が止まらなくて…」。緊張で体が悲鳴をあげたが、球場入り後は普段より多めに周囲にしゃべりかけて気を紛らわせた。同僚とインスタントカメラで撮影に興じるなどしてリラックス。試合前には何とか落ち着きを取り戻した。

 今年1月には伊藤の自主トレに参加して“弟子入り”。メンタル面も含めてさまざまな助言を授かった。その中でリリース時の左腕の角度を下げるフォーム変更も決断。力まずに投げられるバランスを身に付けたことが、3年目での快挙につながった。

 23年度のドラ1左腕が記した大きな一歩。快投でチームの開幕連敗も3で止めてみせた。「ゼロで抑えられたのはすごく自信になりました。去年と比べて成長してるんじゃないかな」とうなずいた細野。10年ぶりの優勝を狙うチームの先発陣でまた1人、頼もしい存在が現れた。

 ◆86年ぶりの3月ノーノー 日本ハム細野のノーヒットノーランは、前身も含め球団7人目で、左腕では初。22年8月27日ポンセのソフトバンク戦以来4年ぶり、日本人では95年7月5日西崎幸広の西武戦以来31年ぶり。3月に行われた試合に限ると、1940年3月18日にイーグルス亀田忠がライオン戦(西宮)で達成して以来、NPB86年ぶり2度目で、2リーグ分立後では初。

 ◆細野 晴希(ほその・はるき)2002年2月26日生まれ、東京都出身。180センチ、88キロ。左投げ左打ち。東亜学園-東洋大を経て、23年度ドラフトで、西舘勇陽(巨人)、前田悠伍(ソフトバンク)の外れ外れ1位として日本ハム入団。昨季プロ初勝利を含む3勝を挙げた。今季推定年俸は1700万円。

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