プロ注目 智弁学園・杉本熱投143球 4安打1失点で2戦連続完投星「気持ち前面に出た」5年ぶり8強

 「選抜高校野球・2回戦、智弁学園2-1神村学園」(25日、甲子園球場)

 2回戦で予定されていた3試合のうち2試合が行われ、智弁学園(奈良)は神村学園(鹿児島)に延長十回タイブレークの末、2-1で勝ち5年ぶりの8強入りを果たした。エース・杉本真滉投手(3年)が被安打4で1回戦に続いて完投した。花咲徳栄(埼玉)は雨中の試合で日本文理(新潟)に17-0と大勝し、23年ぶりのベスト8。第3試合の専大松戸(千葉)-九州国際大付(福岡)は悪天候のため中止となり、26日に第4試合として実施される。

 マウンド上で腹の底から雄たけびを上げ、全身で喜びを爆発させた。それに呼応するように、ナインも叫びながらベンチから飛び出す。延長十回、2死二、三塁で最後の打者を左飛に打ち取り、しびれる投手戦が決着。プロ注目の智弁学園・杉本は4安打1失点で2試合連続完投した。

 「絶対に負けたくない気持ちが前面に出た」。初回、先頭に四球を出すと連打で先制点を献上した。打線は相手先発・龍頭に苦戦しスコアボードにゼロが並ぶ中、「焦ることはない。落ち着いて投げよう」と投球に集中。粘り強く腕を振ると、チームは八回に同点に追いつき延長十回タイブレークで勝ち越し、5年ぶりの8強を果たした。

 昨冬に完全習得したカーブが武器となった。昨秋の公式戦は持ち前の直球とスライダーで47回2/3を68奪三振、防御率1・13で奪三振率は驚異の12・84だった。しかしセンバツに向けて、投球の幅の「増」と球数の「減」を意識し、打ち取る投球を会得。その結果、低めの緩いカーブと高めの威力ある直球で打者を翻弄(ほんろう)した。

 143球の熱投後も、27日の準々決勝へ「全試合自分が投げるっていう気持ち」と左腕。小坂将商監督(48)は「二回以降は杉本らしく粘り強いピッチングができた」とうなずきながら「あと3人、調子のいいピッチャーがいるので明日の練習を見て考える」と次戦の先発は未定とした。

 阪神・村上頌樹投手がエースだった2016年以来、10年ぶりのセンバツ優勝まで残り3試合。「(先輩たちが)優勝したから自分たちも優勝しなあかんっていうのは別にない。自分の投球をし続けて、自分たちなりの優勝をしようと思っている」。重圧をはねのけ“新たな日本一”を目指す。

 ◆杉本 真滉(すぎもと・まひろ)2008年7月8日生まれ、17歳。兵庫県明石市出身。177センチ、86キロ。左投げ左打ち、投手。小1から枝吉パワーズで野球を始め、野々池中では神戸中央シニアでプレー。智弁学園では1年春からベンチ入りし、同夏の甲子園出場。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス