日本ハム・伊藤が3億円突破 プロ6年目NPB最速タイ 球団ではダルビッシュ以来「すごくうれしい」
日本ハムの伊藤大海投手(28)が3日、北海道北広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万増の3億4000万円でサインした。プロ6年目での年俸3億円到達はNPB史上最速タイ。球団では10年のダルビッシュ(現パドレス)以来となった。(金額は推定)
球界を代表する投手にふさわしい称号を手にした。3億円プレーヤーとなった伊藤は「税金、大変だなと」と苦笑しつつ、球団ではダルビッシュに並ぶ6年目での最速大台到達を「ダルさんは高卒。僕は大卒ですけど、すごくうれしく思います」と喜んだ。
大黒柱として1年間先発ローテを守った今季は、軒並みキャリアハイの成績。2年連続となる最多勝(14勝)に加え、最多奪三振(195)のタイトルを獲得。初の沢村賞にも輝いた。昇給分では家族へのプレゼントを計画。釣り好きの右腕は「父親にはこの間、魚とかの真空機を買いました」と笑顔で明かした。
ただ、満足には程遠い。「最終的に優勝できていない」、「優勝してもう1回タイトルを取りたい」、「優勝だけ」と、何度も今季逃した2文字を繰り返した。来春にはWBCも控えるが、気合を入れ過ぎて早めに仕上げた前回大会を反省。ジャッジ(ヤンキース)らとの対戦を期待しながらも「過程の中に最高の舞台がある。で、またチームでリスタートできるぐらいのイメージ」と、あくまでシーズン最優先の方針を肝に銘じた。
すでに来季の開幕投手も決定済み。目標を問われても数字は挙げなかった。「優勝して1年間しっかり投げ抜いてチームで一番いい成績であれば、いろんなタイトルもついてくる。自分どうこうより、ただただ優勝したい」と渇望。不動のエースは頂点のみを見据え、来季も腕を振る。




