DeNA 相川新監督の選任理由を説明 会見冒頭に大きな2点に言及「背番号を含めて継承路線」「この街に悲願の優勝を」

 DeNAは20日、相川亮二新監督の就任を正式発表。退任する三浦大輔前監督と同席し、神奈川・横浜市内の球団事務所で会見を行った。新監督の背番号は「81」が継承されることも併せて発表された。

 会見の冒頭、木村球団社長が相川新監督を選任した理由について、大きな2点に言及。「新任の監督ですが、三浦監督が築いてきた4年連続Aクラスの礎をもとに進化させていただくことを念頭に置き、今のチーム状況がよく分かっていること。コーチスタッフとして優勝の経験があることを鑑み、相川亮二さんに引き継いで頂くことになった」と、語った。

 チームは昨季シーズン3位からの下克上で日本一を達成。今季は2位に終わり、CSファイナルSで阪神に敗れた。三浦前監督はリーグ優勝を果たせなかったことで、辞任を決断した。

 悲願のリーグ制覇へ、木村社長は「背番号を含めて継承路線という形でお願いしていますが、継承するだけでなく当然、よりパワーアップをするという意味でも三浦監督のやり方をリスペクトしながらも、ご自身の色を出して全力で務めていただいて、この街に悲願の優勝を届けてほしいなと思っています」と思いを託した。

 現役時代、捕手として活躍した相川監督は横浜(DeNA)、ヤクルト、巨人でプレー。引退後は巨人でコーチとなり、22年にDeNAに復帰。今季は1軍ディフェンスチームコーチ兼野手コーチとして、三浦監督を支えた。

 豊富な経験も選任の大きな理由となり、「相川さんに現役時代から一緒にやっていたということに加え、オリンピックでも一緒に代表。他球団でも経験がございます。今後、横浜DeNAベイスターズに今までのプラスαで進化させてくれるのではないかと考えております」とした。

 相川新監督は「監督と先ほども話したんですが、出会って30年経つ。18歳の頃からの付き合いで、その監督が作り上げてきたこれをまさにアップデートする、もっと強くしてリーグ優勝を達成したい」と決意。チームの課題を問われ、「打線の方は今シーズンもリーグ1位の得点力というところで、僕はキャッチャー出身でバッテリーを中心とした投手力がカギになる。バッテリーで戦えれば必ず優勝できる」と断言した。

 球団はデータを重視する野球を推し進め、その方針にも理解がある。その上で、「現在のセイバーメトリクス、統計学という野球の中でかなり浸透しているが、日本の野球にも素晴らしいところが数多くあるので、先人たちが野球という、また、メジャーリーガーたちが築いてきたものを組み合わせれば一番いいことだと考えて、そこを融合できればと思っています」と、カラーを押し出していく決意を示した。

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