日本ハム痛恨サヨナラ負け 勝った鷹と3・5差 18日敵地で直接対決 新庄監督は前向き「意外と開き直っていける」
「楽天3-2日本ハム」(17日、エスコンフィールド)
舞い上がった打球は、無情にもフェンスを直撃した。日本ハムは同点の延長十一回2死一塁。4番手の斎藤がボイトに152キロのスプリットを捉えられ、中越えの適時二塁打を浴びて試合は終わった。死力を尽くした戦いも及ばず、今季7度目のサヨナラ負け。痛恨の敗戦で、勝った首位・ソフトバンクとのゲーム差は3・5に広がった。
「諦めがつきますよ。まあまあ、打った方が素晴らしいということで」。新庄監督は最後の場面をサバサバと振り返った。粘りは見せた。二回に水野の中前適時打で先制後、エース伊藤が逆転を許す展開。三回以降は打線が楽天・内の前に沈黙したが、八回に代わった西口からレイエスが中越えの32号同点ソロ。延長に持ち込んでいた。
悔やまれるのは十一回の攻撃。1死から郡司が中前打を放ったが、代走・五十幡が逆を突かれてけん制死。流れを手放した。それでも指揮官は「あれ(けん制が)うまかったですね。成功して当たり前のように代走に出てのプレッシャーはものすごいものがあるので」と責めなかった。
いよいよ崖っぷちに追い詰められ、18日は敵地に移動してソフトバンクとの直接対決に臨む。「こういう負け方をした次の日って、意外と開き直っていけるから。いい感じになれると思います」。最後まで前向きだった新庄監督。何度もピンチを乗り越えてきた自分たちの底力を、信じるしかない。





