日本ハム・万波 M点灯阻止弾 新庄監督「遠山-葛西」ばり執念用兵 首位攻防3連戦で先勝

 ソフトバンクに勝利し会心のガッツポーズをする新庄監督(中央)=撮影・中島達哉
 7回、右越えに勝ち越しソロを放つ万波(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム4-3ソフトバンク」(22日、エスコンフィールド)

 将からの厚い信頼に応えた。グンと伸びた白球が、際どく右翼フェンスを越える。首位との直接対決で勝負を決める会心の一発。「本当に最高っすね」。期待されていた働きを現実にし、日本ハム・万波の笑顔がはじけた。

 先制されて逆転し、追いつかれて迎えた七回先頭で、藤井の初球の152キロを逆方向に運ぶ19号ソロ。打率は2割2分台でも、これだからこの男は外せない。20日のオリックス戦前の打撃練習中、Tシャツとサンダルでベンチ裏から駆けつけた新庄監督から「大きいのは出るから、トスバッティングのようにとにかく芯に当てよう」と助言を受けていた。その試合で2安打し、この日は出場8試合ぶりのアーチ。「いいなと感じることがすごく増えてきました」と手応えは十分だ。

 落とせない一戦で、新庄監督も執念のタクトを見せた。勝ち越し直後の八回には、左翼と中堅に守備固めで入った五十幡と矢沢のポジションを、近藤、山川、中村の打者1人ごとに入れ替え。投手・斎藤のボールの強さ、打者の打球方向などを考えてこだわった。恩師・野村監督が阪神で見せた“遠山-葛西スペシャル”をほうふつとさせる用兵。大一番にかける思いを「もちろん。勝負の分かれ道というゲームの中で、やっぱり一球一球、一人一人が大事になってくるから」と惜しみなくぶつけた。

 ソフトバンクのマジック点灯を阻止し、2・5ゲーム差に接近。万波は優勝争いの重圧を「ない」と言い切り「マジでこういう試合がやりたい。恋い焦がれていた。退路がない感じはあるけど、それが楽しみに変わっている」と言い切った。若さと勢いは何よりの武器。加速度的な成長を遂げて王者に肉薄する。

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