広陵辞退 対戦予定だった津田学園監督は複雑胸中「中井先生にはお世話に」「嬉しい思いはない。正直やりたかった」

 広陵(広島)は10日、堀正和校長が甲子園球場の大会本部を訪問し、第107回全国高校野球選手権大会の第9日・津田学園(三重)との2回戦の出場を辞退すると発表した。

 広陵は大会直前、1月に発生した暴力事案がSNSで話題に。メディアでも報じられ、出場を巡り批判的な声も起こる中、7日の1回戦で旭川志峯(北北海道)に3-1で勝利していた。

 2回戦で対戦予定だった津田学園の佐川監督は「今日に向けて準備していた。甲子園に来て3回とも1勝させていただいている。中井先生にはお世話になっていて、甲子園練習の時も中井先生と話し込んでいろんな話させていただいた。抽選会があって中井先生との試合を楽しみにさせていただいていた。楽しみにしていたのが事実」と広陵に敬意。「残念な面と子供達に対して。正直やりたかった気持ちはありますけど次を向くしかないので」とも語った。

 続けて、「不戦勝に嬉しい思いはない。辞退の可能性は頭の片隅に持っていた。すぐ切り替えて練習を。子供達も辞退の可能性ありますかと聞いていたこともあって。明日から仕切り直して行くでと。明日は本降りなので宿舎に近いところでウエート中心とした練習」とした。

 3回戦まで試合が空くが、「練習自体は調整だけでなくて昨日も強化的な形でやってきている。期間が空くことに支障ない。ただ、試合がなくなって。甲子園で空いてる時間などでノックだけでもさせてもらえないかなと。甲子園練習をさせてもらえないかな。室内だけでもお借りできないかなと」とも希望した。

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