「巨人４－３ＤｅＮＡ」（３日、東京ドーム）

　サヨナラ勝ちで同一カード３連敗を阻止した巨人・阿部慎之助監督は「野球って不思議だなと思ってました」と語った。

　九回、守護神のマルティネスが宮崎に同点ソロを被弾。指揮官はベンチで思わず両手を膝に付き、グラウンドを見つめた。ただなおも１死三塁のピンチで勝ち越し点を与えず。さらにサヨナラ勝ちにつながった要因は打順の巡りにもあった。

　九回表、マルティネスをどこの打順に入れるかで首脳陣は協議。「どこに入れるかっていうのを悩んで、ヘッドが（若林を）９番のところでと言ってくれたので、こういう結果になったのかなと。もちろん終わってれば一番いいんだけど。野球って不思議だな」と阿部監督は明かした。結果的に大勢のところで左翼・若林を入れ、マルティネスは４番・キャベッジのところに。この判断が劇的な勝利を呼び込む形となった。

　「みんな何とかしようと思ってやってくれるのは良かったんですけど、細かいことができないといけない選手ができなくて、それで流れが全部、相手にいっちゃったりとか。そういうのは感じて欲しいなというのはありますよね」と言う。「若い選手は大事な試合だけど行くしかない。チャンスなんで頑張ってもらうしかない」と語った。

　３打点、２つの盗塁阻止をマークした岸田については「これ以上ない。盗塁も２つ刺してくれて、素晴らしい活躍でした」とたたえていた。