作新学院がサヨナラコールドで幸福の科学学園を下し4強 大会前に監督交代も「いろいろあったから負けたと言い訳作りたくなかった」
「高校野球栃木大会・準々決勝、作新学院11-1幸福の科学学園」(23日、エイジェックスタジアム)
10連覇を達成した2021年以来となる夏の頂点を狙う作新学院がサヨナラ5回コールド勝利で、新進気鋭の幸福の科学学園を下し16大会連続の4強入りと貫禄を示した。
初回に二ゴロの間に先制し、なおも2死三塁で菅谷峻汰外野手(3年)が中前適時打を放ち2点を先取した。二回にエース・斎藤奨真投手(3年)の適時打で1点を追加。三回にも4番・土井雄一郎内野手(3年)の適時打と野選で2点を奪った。
幸福の科学学園は四回に反撃を見せる。横浜、中日、楽天でNPB通算30勝を挙げたドミンゴ・グスマン氏(50)を父に持つドミニカ人留学生のエミール・セラーノ・プレンサ投手(3年)が1死からマルチ安打となる左前打で出塁。さらに主将の田中悠太郎内野手(3年)が左前打で続き一、二塁とすると、福里翼外野手(3年)が右前適時打を放ち、エミールが好走塁で生還して1点を返した。
だが、作新学院の勢いは止められない。四回2死満塁では土井が走者一掃の右越え三塁打を放つと、送球間に本塁も陥れ、さらに4点を追加した。
10-1の五回無死二、三塁に昨春のセンバツを経験している代打・小川亜怜外野手(3年)が左翼へサヨナラ適時打を放ち試合を決めた。
今夏は不適切指導により謹慎中の小針崇宏監督(42)に代わりコーチを務めていた佐藤充彦監督(41)が指揮を執っている。3安打と気を吐いた主将の葭葉慶治外野手(3年)は「監督の分までと思っています。甲子園に行くという目標は絶対に変わらないもの。いろいろあったから負けたと言い訳を作りたくなかった」。4年ぶりの夏の甲子園へ「作新を甲子園常連にするためにも自分たちが鍵になるという思いでやっています。プレッシャーもある中で、今までの先輩たちの思いも背負って練習に取り組んでいます」と力を込めた。




