元中日ドミンゴ氏息子・エミールが3安打4打点!高校通算20本塁打 ユニオールとドミニカ留学生コンビが躍動

 1回、豪快なスイングで先制の2点三塁打を放つ幸福の科学学園・エミール(撮影・間宮涼)
 2人で6打点を記録したエミール(左)とユニオール
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 「高校野球栃木大会・2回戦、幸福の科学学園9-4那須清峰」(16日、宇都宮清原球場)

 栃木大会では2回戦8試合が行われ、今春初めて8強入りしシード権を獲得した幸福の科学学園が初戦を突破した。横浜、中日、楽天でNPB通算30勝を挙げたドミンゴ・グスマン氏(50)を父に持つエミール・セラーノ・プレンサ投手(3年)が「4番・中堅」で3安打4打点と大暴れ。ユニオール・エルイン・ヌニエス・ジャケス捕手(3年)も2本の適時打を放つなど、プロ注目のドミニカ人留学生コンビが躍動した。

 陽気な17歳が、三塁上で右腕をグルグルと回し、豪快なガッツポーズを決めた。初回1死一、三塁で初球を右翼線へ運び、スタンディングトリプルで2点を先取。エミールが快調発進だ。

 「めっちゃ練習やって、素振りして、打てました」と二回には中堅左へ追加点を奪う適時二塁打。六回にも中前適時打を放った。「毎日、電話してる」という父・ドミンゴ氏に幼少期から言われていた「ヒットを打ったら楽しめ」を存分に体現。ただ、「まだまだ。甲子園まで行きたいです」と高ぶる気持ちを抑えた。ユニオールも2本の適時打を放ち、2人で計6打点。エミールより少し控えめな性格の背番号2は「最初はちょっと緊張しましたけど、夏の大会は最後だから楽しんでいきました」とはにかんだ。

 2人は同校の特別コーチを務める元中日監督・森繁和氏(70)のサポートで来日した。中日コーチ時代から国際渉外担当として中南米諸国に太いパイプを築き、ドミンゴ氏とは師弟関係。その息子も189センチ、107キロの恵まれた体格に、投げては最速145キロ、打っては高校通算20本塁打と高いポテンシャルを秘める。視察したソフトバンク・宮田スカウトは「パワーはすごい。練習して身につくものじゃない。原石」と評価した。

 サインプレーなど「細かい」日本野球や、食事面などに苦戦しながらも急成長を遂げてきた。「夢はプロ野球選手」とエミール。底知れぬ大器が、夏の栃木で大暴れする。

 ◆エミール・セラーノ・プレンサ 2007年11月7日生まれ、17歳。ドミニカ共和国の首都・サントドミンゴ出身。189センチ、107キロ。右投げ右打ち。13歳から本格的に野球を始め、ニグア・エクスエラス・パラ・メルス中学を経て、2023年3月に来日。ビザの関係で一時帰国し、同年12月に正式に入学。高校入学後に投手挑戦。

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