「ヤクルト（降雨中止）巨人」（１５日、静岡草薙球場）

　巨人・阿部慎之助監督（４６）は１５日、ヤクルト戦（静岡）がグラウンド状況不良のため中止となったことを受け、１９日からの阪神３連戦（東京ド）を見据えたローテ変更を明かした。

　「西舘をスライドさせて、温大（井上）を阪神戦に持っていく」。１５日に先発予定だった西舘を１７日・ヤクルト戦（神宮）に回す。これで１７日に登板する予定だった左腕・井上を１９日からの阪神３連戦に投入することが可能となった。

　阪神３連戦の初戦は先発陣の柱の一角である山崎、２戦目以降に赤星と井上を起用する見通しだ。２６歳の山崎と赤星、２４歳の井上という若い先発トリオを前半戦最後のカードとなる阪神との伝統の一戦にぶつける。

　この日の中止を指揮官は、ポジティブに受け止めた。シーズン終盤などに、故障で離脱中の岡本が復帰することを見据えて「（中止になった）この試合が和真（岡本）が戻ってきてからできるのは、うちにとっては大きい」。最後まで絶対に諦めない。首位の虎に全精力を注いで挑み、肉薄する構えだ。