「西武１－２日本ハム」（２９日、ベルーナドーム）

　日本ハムの先発・達がプロ初完投で、今季無傷の５連勝を飾った。

　圧巻の投球だった。二回にはネビンに先制ソロを許すも、その後は危なげのない投球。三回には味方のミスで１死二塁を背負うも、上位打線を抑えて無失点。九回は２死一、三塁とピンチを迎えたが、粘られても動じることなく、４安打１失点と快投した。

　新庄監督は「ボスの言うこと聞かない子だねえ。ルール違反の完投（笑）。言ってましたもんね。完投は、この球場はダメって。『逆にいったろう』という性格の選手だと思うので、ちょっと勉強になりました」と笑み。２７日の試合後、新庄監督は厳しい暑さとなるベルーナドームについて「この球場だけは完投なし」と語っていたが、この日の達には代える材料が見つからなかった。

　１１５球、四球は九回２死から与えた一つだけ。安定感抜群の右腕に「よく投げ切りました。もしかしたら暑さにものすごく強いかもしれないし。準備はしっかり意識しながら、やってた結果が素晴らしい結果につながった。頭のいい子ですから」と絶賛した。

　達はデビュー戦から全て先発登板で負けなしの６連勝を挙げ、１３年から１４年の大谷翔平の先発５連勝超え。また２２年のプロ初登板から全て先発での６連勝はＮＰＢ史上初めての快挙となった。