清原氏次男・勝児 大学“初ヒット” センバツで対戦した仙台育英出身の高橋煌稀から
「東京六大学野球・新人戦、慶大7-6早大」(6日、神宮球場)
4季連続優勝を狙う慶大がサヨナラ勝利で宿敵・早大を破り、18日に明大との決勝戦に臨むことが決まった。西武、巨人などで活躍し、プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の次男・勝児内野手(1年・慶応)が反撃の起点となる“大学初安打”をマーク。一宮知樹外野手(1年・八千代松陰)がサヨナラ適時打を放った。立大は3-2で東大を下した。
ネクストでバットを見つめ、感覚を研ぎ澄ました。2-0の六回1死。清原が“因縁の相手”を前に代打で登場した。
「直球が強い投手。それを打ち返そうと意識しました」
バットを少し短く持ち、フルカウントからの142キロ直球を振り抜いた。打球は三塁手の前で跳ねて左前へ。記念のHランプをともし「結果が出せて良かった」と安どした。続く延末の適時三塁打で初得点も記録。流れを呼び込み、その後の逆転につなげた。
相手はくしくも、23年春のセンバツ初戦で敗れた仙台育英の出身、高橋煌稀投手(2年)だ。同戦では先発出場して第1打席で甲子園初安打を放ったが、以降は好救援した高橋らの前に無安打。新たなステージで“雪辱”の一打を放ち「これから何度も対戦すると思うので、どんどん打っていきたい」と力を込めた。
目指す姿がある。3日に、父の巨人時代の恩師である長嶋茂雄さんが逝去。東京六大学が誇るスターに思いをはせ「僕もそうなれるように頑張りたい」と決意を新たにした。「このチームが好きなので、優勝には強い気持ちがあります」。スター街道の第一歩へ、まずは新人戦4連覇を果たす。
◆清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日生まれ、20歳。東京都港区出身。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。幼稚園年長からオール麻布で野球を始め、慶応中では世田谷西シニアでプレー。慶応では1年秋からベンチ入りし、23年夏の甲子園では代打で出場して107年ぶり優勝を経験。50メートル走6秒5、遠投90メートル。





