巨人まさか 長嶋さんに届けられない追悼星 大勢押し出し死球でサヨナラ 今季2度目の4連敗
「ロッテ2-1巨人」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
予想外の結末が待ち受けていた。巨人は同点で迎えた延長十回2死満塁。2番手・大勢が高部を直球で追い込むも、カウント1-2から投じたスライダーが高部の右足に当たる死球に。押し出しで決勝点を献上し、大勢投手はマウンド付近で座り込んだまま、ぼうぜんとしていた。
2試合連続での救援失敗。大勢は「先頭を出すと、やっぱりキツくなる。連日チームに迷惑をかけているし、ファンにも情けない姿を見せているので」と言葉を絞り出すように振り返った。
巨人・山崎、ロッテ・種市の両先発が好投を続け、互いにソロ1本の得点で試合は膠着(こうちゃく)状態が続いた。巨人は八回2死満塁で4番・キャベッジが中飛。延長十回1死一、二塁もオコエ、泉口が倒れて好機を生かせなかった。
阿部監督は中盤以降の好機で得点に結びつけられなかった展開を「もうそこに尽きると思う」と敗因に挙げ、大勢には「最後は予期せぬ形になったが、ここまでたくさん抑えてくれたので責められない」とかばった。
ただ、自慢の救援陣が崩れて今季2度目の4連敗。3日に死去した長嶋茂雄終身名誉監督へ、この日も勝利を届けられなかった。「現状から目をそらすことなく受け止めて、チームの力になれるようにしていく」と大勢。ミスターの弔い星を、そしてチームを再び押し上げる次の1勝を、一丸となって目指していく。