難病患う10歳の“慶大野球部員” 大野晴人くんが早慶2回戦の始球式で堂々投球
「東京六大学野球、慶大-早大」(1日、神宮球場)
NPB法人「Being ALIVE Japan」の活動の一環として、昨年9月から慶大野球部に入部した小学5年生の大野晴人くん(10)が始球式を務めた。
マウンドに上がると、帽子をとり丁寧に一礼した大野くん。骨形成不全症という骨がもろく何度も骨折を繰り返してしまう難病を患っているため、傾斜を使わずマウンド手前から投球し、ワンバウンドで本塁へ届かせた。
最後は花道をつくった慶大ナインにハイタッチで迎えられ笑顔で大役を終えた。選手たちからは「楽しくやってきて」とアドバイスをもらったといい、「100点中、70点くらいです」と自己採点。「投げる時まで緊張して。でも、選手たちと練習していく中で楽しいこともあったので、笑顔が出てきました。(マウンドからの景色は)最高でした」と振り返った。
慶大の好きな選手は「全員」と大野くん。「野球は激しい動きさえしなければできるので、観戦とか、お父さんお母さんとキャッチボールとかして、まだ野球に触れあいたい」と声を弾ませた。