亜大 3投手ノーノー継投締め チーム2位確定も斉藤志願の先発「借りを返さないと」5回0封

 「東都大学野球、亜大1-0日大」(27日、神宮球場)

 3回戦1試合が行われ、亜大が適時失策による1得点を守り切って日大を下し、2勝1敗で勝ち点4を獲得した。今秋ドラフト上位候補の斉藤汰直(たいち)投手(4年・武庫荘総合)と山城京平投手(4年・興南)、井上悠投手(3年・県岐阜商)による継投でノーヒットノーランを達成。日大は無念の勝ち点0に終わり、2部リーグ優勝校との入替戦に臨むことが確定した。全日程を終了し、6勝を挙げた青学大の中西聖輝投手(4年・智弁和歌山)が初の最高殊勲選手と2度目の最優秀投手に輝いた。

 最後は意地だった。今季2位は確定していたものの、1回戦で敗戦投手となっていた斉藤は先発を志願。「借りを返さないと、プライド的にも悔しかったので」と雪辱のマウンドへ上がった。

 強い直球を第一に考え腕を振った。初球から149キロを記録するなど全開。五回2死に初めて四球を与えたが、次打者を空振り三振に仕留め、5回を無安打に封じた。

 六回からは最速154キロ左腕・山城が登板。先頭に四球を与え、犠打野選で無死一、二塁を招くも、後続は断った。八回先頭を空振り三振に斬ったところで降板。2回1/3を無失点で最優秀防御率(1・39)を確定させ「イニング数を投げられたことは一番の成長」と今季の収穫を明かした。

 最後は今季、救援ながら5勝(1敗)の井上が1回2/3を無失点で試合を締めた。「勝ち点4と3では違う」と正村監督。手応えとV逸の悔しさを胸に、鍛錬の日々へ向かう。

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