東洋大姫路 大阪桐蔭コールド撃破 岡田監督“横綱野球”お株奪った!履正社時代以来12年ぶり
「春季高校野球近畿大会・1回戦、東洋大姫路9-2大阪桐蔭」(25日、さとやくスタジアム)
東洋大姫路(兵庫1位)が大阪桐蔭(大阪1位)を9-2の八回コールドで下して準決勝に進出した。大阪桐蔭のコールド負けは2013年の秋季大阪大会で履正社との4回戦以来12年ぶり。当時、履正社を指揮していた岡田龍生監督(64)が再び、“西の横綱”を豪快になぎ倒した。
相手のお株を奪うかのような横綱野球で東洋大姫路が大阪桐蔭を圧倒した。火を噴くような当たりが続々と飛び出し13安打9得点。岡田監督は「今日くらい長打が出たのはあまりない。振り負けていなかったですね」と納得顔を浮かべた。
初回1死一塁で高畑知季内野手(3年)が左中間芝生席まで運ぶ先制2ランをマーク。相手先発の最速149キロ右腕・中野大虎投手(3年)から9安打6得点を挙げて主導権を握った。2番手の最速151キロ右腕・森陽樹投手(3年)からも4安打3得点。プロ注目の両右腕に7長打を浴びせて強打を見せつけた。
岡田監督が東洋大姫路を率いてから大阪桐蔭とは初対戦。履正社監督時代は大阪桐蔭・西谷監督としのぎを削り合ってきた。前回大阪桐蔭がコールド負けした2013年秋の大阪大会4回戦も岡田監督率いる履正社が猛打を振るい、13-1と大勝していた。「(大阪桐蔭の投手を)どうやって打つかをずっと大阪の時から考えてきた」。低反発バット導入後も強振を貫く姿勢はぶれない。本塁打を放った高畑も「芯に当たってバットを振り切れば打てる」と自負し、指揮官の考えはチームに浸透しきっている。
母校の監督就任後は大阪桐蔭から練習試合の打診があったものの「力をつけてから」と遠慮して断り続けていたという。就任3年でかつての好敵手を撃破。確かな自信を糧に夏へと突き進む。