日本ハムは２２日、北海道北広島市のエスコンフィールドで会見を開き、育成契約だった孫易磊（すん・いーれい）投手（２０）を支配下登録すると発表した。背番号は１９６から９６になった。

　台湾出身でＵ１８台湾代表のエースだった孫は、中国文化大学から２３年１０月に育成の４年契約を結んで日本ハムに入団。昨季イースタン・リーグでは１５試合登板で２勝２敗、防御率３・８６の成績を残した。今季はイースタンで７試合に登板して２勝０敗、防御率１・３５の好成績を収めていた。

　最速１５６キロを誇る右腕。会見を見守った両親らの前で「すごくうれしいです」と笑顔を見せ「メンタルと直球の質には自信があります。自分らしく投げていきたい」と抱負を語った。

　チームでは台湾から今季新加入した古林睿煬が先発ローテ入りしてすでに２勝を挙げている。会見に同席した新庄剛志監督は孫の起用法について「先発が（投手陣に）ものすごく多いので、まずは中継ぎを経験させて、ゆくゆくは球界トップの先発投手になってもらえたら」と言及。「古林と競争しながら最低でも１５は勝てる投手になると思う。古林と最多勝争いをしてくれたらうれしい」と大きな期待をかけた。