決勝打の巨人・坂本は「さすがの一言」 健在ぶり示した打撃技術に「まだまだやれる」 谷佳知氏の視点
「巨人6-4阪神」(7日、東京ドーム)
4番を担ってきた岡本和真内野手が負傷離脱となった巨人は、1軍に緊急昇格した坂本勇人内野手が勝ち越し打を放ち、今季の東京ドームで阪神戦初勝利を挙げた。巨人、オリックスで活躍した谷佳知氏は、復帰戦で見事に存在感を示した背番号6について「さすがの一言。状態がどうであれ、ここぞで結果を出すところが坂本らしい」と称賛した。
「坂本はここ数年、故障や不調からの復帰戦にとにかく強い、よく打っている印象がある」と谷氏。開幕から打撃不振で2軍調整を続けてきた中、「7番・三塁」でスタメンに名を連ね、四回に勝ち越しの左線適時二塁打を放った。
「2軍にいる間、打撃の感覚のずれを修正するために、どこが悪いのか探りつづけていたと思う。まだ完全に状態が上がっていたわけではないだろうが、それでもここ一番で、抜群の集中力と高い技術を発揮できるのが坂本」と評し、「あの打席も、内側に入ってきた門別のスライダーをうまく拾って左翼線に落とした。切れずに、あそこに運べるバットコントロールはさすが」とたたえた。
36歳、19年目のシーズンを迎えた坂本。「自分もそうだったが、やっている本人には年齢に対する意識はない。まだまだやれると思うし、この試合の1本をきっかけに、いい感覚を取り戻すのではないか」と今後の活躍に期待を寄せた。