横浜“尚弥魂”で関東大会出場 村田監督「チャンピオンであり続けるために」選手らとスパーリング見学
「春季高校野球神奈川大会、横浜7-2相洋」(5日、横浜スタジアム)
準決勝が行われ、今春センバツ覇者の横浜が相洋を下し、新チーム始動から公式戦24連勝で関東大会の出場権を獲得した。村田浩明監督(38)は試合後、ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(32)=大橋=の渡米前最後となるスパーリングを主力4選手と見学したことを明かした。昨夏甲子園8強の東海大相模は三浦学苑に7回コールド勝利。決勝は6日12時から横浜スタジアムで行われる。
全国の頂に立って約1カ月。横浜ナインの辞書に慢心の文字はない。“尚弥魂”を宿し、7年ぶりとなる春の関東大会への切符をつかんだ。
五回まで2-2の接戦も、六回に小野舜友内野手(2年)の適時打などで一挙5得点。二枚看板である奥村頼人(3年)、織田翔希(2年)の両投手が救援登板するなど新戦力育成も踏まえ6投手でつないだ。ただ、村田監督は「甲子園から帰ってきて、成長が思ったように感じられない」と不満顔だ。
“怪物”の姿がハングリー精神をかきたてた。4月下旬、同校OBで親交が深い大橋ジム・大橋秀行会長(60)との縁で、井上のスパーリングを見学。指揮官は「チャンピオンがチャンピオンであり続けるためにというのを学びに行った。井上さんは基本に忠実だった」と明かし「今日はバントのミスがあった。基本が磨けていない」と選手に厳しい姿勢を求めた。
同行した奥村頼は「人生で初めて圧倒されて一言も話せなかった」と回顧し、「試合後の今からが勝負。基礎に戻って決勝へ良い準備がしたい」と決意。真の王者となるべく、一戦たりともムダにはしない。




