巨人が執念のサヨナラ勝ち!甲斐が十二回に決めた移籍後初の劇打 九回にゲームセットが一転、敵失で同点に追いつく
「巨人4-3広島」(29日、東京ドーム)
巨人が崖っぷちからの大逆転で今季2度目のサヨナラ勝ちを飾った。
九回、2死一塁から若林の三ゴロで万事休すかと思われたが、広島・小園が敵失で試合を振り出しに戻した。
延長戦に突入してからは大勢が9連戦初戦で今季初のイニングまたぎ。2回1安打無失点に抑えてチームの負けを消すと、十二回に先頭の吉川が右前打で出塁。続く岡本も右前打で好機を広げた。門脇がスリーバントで送り、甲斐がセンターへ犠飛を打ち上げて決めた。
仲間からの歓喜のウォーターシャワーを浴び、満面の笑みを浮かべた甲斐。スタンドからは大歓声が降り注ぎ、2度目のサヨナラ勝ちに酔いしれた。
お立ち台で甲斐は「チーム全員で勝った試合。何より最後まで応援していたファンの声援があったからだと思います」と語り、大歓声を浴びた。打席内容について問われると「僕は大丈夫です。これで締めさせてください。みなさんありがとうございました」と語った。
先発の井上は末包に痛打を浴びた。2点リードの四回には2死一塁から左越え同点2ランを被弾。六回は2死から小園の右中間三塁打のあと、勝ち越し中前打を許した。
降板後は「先制してもらっていい流れでしたが、ホームランで追いつかれてしまい、また同じバッターの次の打席でやられてしまったので、反省して次はやりかえせるようにします」と悔やんだ。
打線は二回、左手親指を痛めていたキャベッジが、25日の1軍復帰後初アーチとなる4号2ランで先制。森の初球、真ん中の144キロ直球を弾丸ライナーで右翼席最前列に突き刺した。「久しぶりに戻ってきた本拠地東京ドームのファンの声援に押されて打てた一発です。神とファンに感謝します」とコメントした。
だが、三回は2死一、三塁で岡本が三飛。六回2死一、三塁では代打長野が左飛に倒れた。三回以降、再三走者を出しながらあと1本が出なかったが、土壇場で相手のミスに乗じて振り出しに戻した。