チャンピオンフラッグ2本への執念 DeNA・三浦監督「やはり一本じゃ物足りない」
「DeNA5-0中日」(28日、横浜スタジアム)
ハマの夜空に、悠然とたなびくチャンピオンフラッグ。昨季リーグ3位から下克上日本一を達成。ディフェンディングチャンピオンとして挑むDeNA・三浦大輔監督(51)は、就任5年目で初めて迎える開幕のこの景色に、秘めた闘魂がうずいた。
「フラッグがなびいているじゃないですか、それを掲げた中で今年1年間、戦うわけですけど。ただ、やはり一本じゃ物足りない」
昨季の忘れ物は、リーグ優勝という大旗。普段、自身の感情や胸の内をつまびらかにすることのない指揮官が、ペナントレース制覇への確固たる執念を口にした。
卓越した“モチベーター”として知られる三浦監督。練習中はグラウンドの端から端まで歩き回り、自ら積極的にコミュニケーションを取りに行く。そのスタイルは今季も健在だ。この日も、外野付近で調整する投手陣の輪に入り、一人一人とグータッチ。その柔和さと揺るぎない信念の両面が、今季も戦いを支えていく。(デイリースポーツDeNA担当・福岡香奈)