バンテリンドームに外野テラス席設置へ 26年シーズンから使用予定 本塁打出にくい球場!増加を期待
中日の本拠地、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)の外野フェンスの手前に、新たにテラス型の観客席を増設することが28日、関係者への取材で分かった。観客増による収益アップを狙う。外野が狭くなることで本塁打の増加が期待できるなど、プレー面でのメリットも見込む。今季終了後に改修工事を進め、2026年からの使用を予定する。
内野側のファウルゾーンにもせり出す形で客席を新設。臨場感がある席を設け、集客につなげたい考えだ。
バンテリンドームナゴヤは12球団の本拠地の中でも本塁打が出にくい球場の一つとされてきた。球場別の1試合平均本塁打数(交流戦を除く)は23年が0・71本でセ・リーグ6位、24年が0・74本で同4位。フィールドの広さなどが要因とされ、得点力不足による低迷が続く現場からは、外野のテラス席の設置を望む声が出ていた。
他チームの本拠地球場では、15年にソフトバンクのヤフオクドーム(現みずほペイペイドーム)に「ホームランテラス」、19年にロッテのZOZOマリンスタジアムに「ホームランラグーン」と、それぞれ同様のテラス席が改修により設けられている。
◆バンテリンドームナゴヤ 名古屋市東区にあり、「ナゴヤドーム」として開場した1997年からプロ野球中日の本拠地。両翼100メートル、中堅122メートルで外野フェンスの高さは4・8メートルあり、客席数は3万6398席。昨季は69試合が行われ、1試合平均3万3533人を動員した。野球の他にコンサートなどのイベントにも使用。2021年に命名権導入で現名称に変更になった。