日本ハム・梅林 ベッツから夢授業「付きっきり」超一流と奇跡の3日間 肘の使い方指導され「謎が解けた」
日本ハム・梅林優貴捕手(26)が26日、鎌ケ谷で自主トレを行い、先週来日していたドジャースのムーキー・ベッツ内野手(32)と過ごした奇跡の3日間の全容を明かし、来オフの再会を約束した。「付きっきり」のマンツーマンでの夢授業で得た知識で、現在は打撃フォーム固めに全集中。師匠指令は打率・380、40本塁打?で、“ベッツ打法”を体に覚えさせて今季の飛躍を誓った。
梅林は何度も同じ動きを繰り返した。置きティーに向き合い、バットを握るのは右手だけ。撮った動画を確認してはまた向かう。「教えてもらったことを無駄にしないように」。反復動作で体に染みこませるのは、ベッツと過ごした奇跡とも呼べる3日間の記憶だ。
知り合いのドジャース関係者から、都内にある広めの練習場を相談されたことが始まりだった。ベッツが使用するためであることを知ると「絶対に邪魔をしないから見に行かせてほしい」と直談判。打撃練習ではスター自ら、梅林のために置きティーを用意するなど、マンツーマンレッスンが行われた。
「右肘の使い方をちょっと考えた方がいいんじゃないか」と助言をもらい、右肘と左肘の使い方を指導された。バットを内から出すような感覚で、この日も「まずはフォームを作る」と右手だけで2時間、地道な動作を繰り返す練習を行った。
これまで何度も映像で見ていた世界のベッツだ。決してスイングスピードは速くはないとされるが、昨年は19発、一昨年には自己最多39発を記録している打撃に関して「本人に解説してもらって今までの謎が解けたような感じ」と納得。裏付けされた知識も得た。
また、食事にも同席し、連絡先も交換。「ベッツには多分冗談で『打率・380、40本塁打ね』みたいな話をされた。アメリカに行けるぐらい年俸が上がったらいいなと思います」。国境を超えた友情は始まったばかり。来オフは米国での再会をかなえ、直接感謝を伝えたい。
◆梅林 優貴(うめばやし・ゆうき)1998年3月14日生まれ、26歳。広島市出身。171センチ、81キロ。捕手。高陽東から広島文化学園大(中国地区大学連盟所属)に進み、4年秋には首位打者など打撃を磨き19年度ドラフト6位で日本ハムから指名された。22年4月20日・楽天戦でプロ初出場(途中出場)。



