原辰徳氏が殿堂入りの掛布雅之氏を祝福「憧れておりました」伝統の一戦、背負った4番・サード「同じ位置に並んだ。同志であり先輩だった」

 野球殿堂博物館の表彰委員会は16日、今年の野球殿堂入りのメンバーを発表。競技者表彰のエキスパート表彰では阪神の4番を務め、1985年の日本一に大きく貢献した掛布雅之氏が選ばれた。昨年はわずか2票届かなかったが、今年は75%以上の票を得ての選出となった。

 スピーチに立った掛布氏は「野球というスポーツは1人でできるスポーツではありません。15年間、タイガースで野球をやらせて頂き、素晴らしいチームメートに恵まれ、球団のサポートがあり、また野球ファンの温かい声援があったからこそ、いまここに立っていられるんだと思います」と喜びを語った。

 前巨人監督の原辰徳氏もスピーチに立ち「今年は見事なメンバーの方が揃ったなと。そんな中、掛布雅之さん、まさにおめでとうございます。私と歳は3つ先輩になります。私は学生時代憧れた存在で、縦縞のユニホームを着たまさに若トラ、掛布雅之三塁手、まさに憧れておりました」と明かした。「私の思い出、もう掛布雅之という選手はですね。まず甲子園で喝采、拍手、一番多く受けた選手だと思います。そしてどこか孤高の天才という、独特の雰囲気を持たれ、大したことには動じず、喜ばず。どういう事があっても、威風堂々とプレーをされている。その姿というものは大変、感銘を受け、憧れたものです」と憧れの存在だったことを明かした。その上で「『4番・サード』。甲子園球場はですね、その発表されるところが上下なんですね。我々はビジターでしたから後ろですけど、同じ位置に、掛布、そして原というのが並んだというのをですね。今日はこの掛布さんには負けない、阪神に負けても掛布さんには負けない。そういう風な意識を強く持って、共に歩んできたという部分においては素晴らしい同志であり先輩であったと。そういう掛布さんがまさに殿堂入りにふさわしい人間だと思いますし、これからなお野球界発展のために同世代として私も頑張っていきたい。今後の掛布さんに大いに期待して、挨拶に代えます」と、思いを語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス