青学大・西川 今秋ドラ1候補が11球団スカウトの前で先陣打 小川GM「どんな球にもアジャストできる」

 1回、先制適時打を放ちガッツポーズする青学大・西川(撮影・間宮涼)
 初回、先制適時打を放つ青学大・西川
 初回、先制適時打を放つ青学大・西川
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 「東都大学野球、青学大6-2国学院大」(9日、神宮球場)

 開幕して1回戦3試合が行われ、4冠(春秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を狙う青学大が快勝発進した。今秋ドラフト1位候補の西川史礁(みしょう)外野手(4年・龍谷大平安)が先制適時打をマーク。NPB11球団のスカウトが視察した中でアピールした。日大は中大に、亜大は東農大に先勝した。

 ドラ1候補たる所以(ゆえん)を示した。西川がいきなり4番の仕事を遂行。白星発進の先陣を切った。

 初回、2死二塁の好機で打席へ。初球の外角直球をファウルとすると、2球目の135キロを振り抜いた。打球は二遊間をしぶとく破り、先制の中前適時打に。「甘く入った変化球をうまくセンターにはじき返せた」とうなずいた。

 勝負の秋へ向け「確率も求めて、アウトの内容にもこだわって」と取り組んできた。七回先頭では三遊間への打球を放つと、遊撃手がはじき出塁。安打にはならなくとも「しっかり捉えた当たりだった」と納得の表情だ。さらに、今春は追い込まれるとノーステップ打法に切り替えていたが、この日は追い込まれてからも足を上げて対応。2四球をもぎとり「ノーステップをやめたわけじゃなくて、場面に応じて選んでやっています」とさらなる進化も示した。

 ヤクルト・小川GMは「初球からスイングをかけて、どんな球に対してもアジャストできる。評価が高いことに変わりない」と言及。ロッテ・榎アマスカウトディレクターも「走攻守でトップレベル。12人(各球団のドラフト1位)の候補の1人」と評価した。

 西川は「ドラフト1位でいくとずっと練習してきた」と強い思いを明かしつつ「試合ではチームのために精いっぱいやるだけ。最高の結果で終われるように」ときっぱり。昨秋逃した4冠へ、ラストイヤーは歓喜の秋で彩る。

 ◇西川 史礁(にしかわ・みしょう)2003年3月25日、21歳。和歌山出身。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。山野小1年時に川辺ウィンターズで野球を始め、丹生中では和歌山日高ボーイズに所属。龍谷大平安では2年春からベンチ入りしセンバツ8強。青学大では1年秋から出場し、3年春、4年春に最高殊勲賞とベストナインを獲得。3月には侍ジャパンの欧州代表戦メンバーに選出。

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