報徳・今朝丸「春とは違う雰囲気だった」 初戦で幕、高卒でプロ志願へ「勝てる投手になりたい」

 「全国高校野球選手権・1回戦、大社3-1報徳学園」(11日、甲子園球場)

 初めて立った夏の聖地の空気にのまれた。2年連続センバツ準Vの報徳学園の最速151キロ右腕・今朝丸裕喜投手(3年)が先発するも6回2/3を8安打3失点。立ち上がりから自慢の直球がことごとくバットに当てられた。

 「春とは違う雰囲気だった。ストレートがすごく当てられた」。初回先頭からいきなり連打。2死一、三塁で先制の左前適時打を許し、味方の失策と相手の好走塁が絡んでいきなり2失点を喫した。「自分は立ち上がりが悪い。狙われてしまった」と唇をかんだ。

 以降は徐々にギアを上げていき、この日最速146キロをマークしながら9奪三振を記録。立て直したかに思えたが、七回2死一、二塁で左前適時打を浴びてとどめを刺された。「悔しい気持ちが一番。手ごわかった」。世代ナンバーワン投手の最後の夏は完敗で幕を閉じた。

 それでも、逸材であることには違いない。視察した日本ハム・大渕スカウト部長は完成度の高さを評価。真っすぐ一辺倒にならない器用さに目を見張り、「賢い投手。先発型の投手は貴重」とうなずいた。

 涙は流さず、やりきった表情で高校野球に別れを告げた。「最後は笑って終わろうかなと」。高卒でプロ志望届を出すことを明言。「プロで勝てる投手になりたい」と次なる舞台に視線を向けた。

 ◆今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、18歳。兵庫県神戸市出身。188センチ、80キロ。右投げ右打ち、投手。小学時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からメンバー入り。最速151キロ。

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