日本ハム・新庄監督「しびれたー」リーグトップ5度目の完封 政権月間最高勝率決めた 殊勲打の郡司「いや勝負強い」

 「日本ハム1-0オリックス」(29日、エスコンフィールド)

 ピンチの連続を守り切った。少ない好機を生かして1点を奪った。薄氷を踏むような勝利。日本ハム・新庄剛志監督は「しびれたー、しびれたね、しびれた」と興奮気味に話した。殊勲打の郡司裕也捕手(26)を「いや勝負強い。その前に打っていなくても、ああいうところで期待を持たせてくれる選手」とたたえた。

 両軍無得点の八回2死二塁。郡司の一打は完璧な当たりではなかったが、大きく開いた三遊間をボテボテのゴロで抜く。二走・水野を決勝のホームに迎え入れて「チャンスで打つ係なんで」と笑った。

 運はないが勝負強い。打率・225に対し得点圏打率は・375。この日も初回の会心の一打が左直になるなど、ここ数試合はいい当たりも安打にならなかった。「とらえたら外野の正面に行く。芯を外した方がいいかもしれないですね。日頃の行いが悪いのかな?」と自虐的に話した。

 1-0での勝利。5つ目の完封勝利はリーグトップ。そして昨季は17勝31敗と大きく負け越した1点差試合は、これで6勝1敗となった。新庄監督はバッテリーの関係強化と守備力の向上をその要因に挙げる。前日は3失策があったが、昨秋から取り組んだ守備強化の成果の表れに「大きいねえ。めちゃくちゃ大きいですよ」と目を細めた。

 しびれる試合を重ねて、これで3、4月は13勝9敗1分。1試合残して新庄政権月間最高勝率も確定した。郡司は「ピッチャーの好投と守備の粘りがすごい感じだと思いますね」と言う。今年の日本ハムはひと味違う。

 ◆新庄政権月間最高勝率が確定 日本ハムはこの日の勝利で今季3、4月の勝敗成績を13勝9敗1分け、勝率・591とした。新庄監督就任初年度の2022年から昨年までの最高月間勝率は23年5月(14勝11敗)と8月(14勝11敗1分け)で・560。日本ハムは30日・西武戦で敗れても13勝10敗1分けで勝率・565となるため、新庄政権月間最高勝率が確定した。

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