筒香嘉智がDeNA復帰 決め手はベイスターズ愛 巨人など複数球団からオファーも

 米大リーグ・ジャイアンツを退団しフリーエージェント(FA)となり日本球界復帰の意向を表明していた筒香嘉智外野手(32)が、5年ぶりに古巣のDeNAに復帰することが15日、分かった。巨人など複数球団が獲得に動いていたが、この日、慣れ親しんだ古巣への復帰を決断。DeNAとの契約は基本合意に達し、近日中に同球団から正式発表される。

 “ハマの大砲”が5年ぶりに帰ってくる。

 巨人やパ・リーグ球団など複数球団の争奪戦となったが、筒香はこの日、自らの意思を関係各所に伝え、古巣復帰が確実となった。

 今年3月にジャイアンツをFAとなり、5年ぶりに日本球界に復帰する意向を表明。巨人をはじめ複数球団による争奪戦が展開され、DeNAも古巣としていの一番にラブコールを送っていた。萩原龍大チーム統轄本部長(46)は「外国人野手をずっと補強すべきという(世間の)論調は聞いているが、彼がもし戻ってきたときに、編成の大きなピースになると信じてここまで待っていたというのもあった。それくらい大事に思っている選手」と筒香への熱い思いを口にしていた。

 複数年契約が提示されたものとみられるが、決め手となったのは、金額や条件面より、ベイスターズ愛だ。本拠地のお膝元の横浜高出身であり、関係者によると、自らを日本球界屈指の大砲に押し上げた古巣への愛着はひときわ深いという。

 持ち前の長打力に大きな期待がかかる。ポジションは左翼あるいは一塁となる見込み。実戦機会から離れているため、入団後しばらくはファームの試合で調整するものとみられるが、一塁を守るオースティンが右太もも裏の肉離れで長期離脱を余儀なくされていることもあり、筒香のバットに希望が託される。

 19年オフにポスティングシステムによりメジャー移籍しレイズに入団。その後、ドジャース、パイレーツでプレーしたが、米独立リーグを渡り歩くなど、もがきながら挑戦を続けた。そのハングリー精神と経験値もチームにとって大きなプラスとなる。開幕3カード連続勝ち越しを飾りながら、現在は勝率5割の3位に後退するDeNA。筒香がその救世主となる。

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