「楽天４－３西武」（３１日、楽天モバイルパーク）

　楽天は延長十一回に及ぶ熱戦で劇的なサヨナラ勝ち。今江敏晃監督が初勝利を挙げた。「しんどいゲームでしたけど、最後に勝ててよかった。非常に印象に残る初勝利ですね」と喜びを語った。

　采配が的中した。同点の延長十一回、先頭の石原が四球で出塁すると、この日１軍に昇格した辰見をすかさず代走に起用した。その後、１死一、三塁とチャンスが広がり、最後は小深田の浅い左飛で辰見が快足を飛ばしてホームイン。今江監督は満面の笑みで飛び跳ね、コーチ陣とハイタッチを交わした。

　「彼の足だったら行けると思った。いけーー！って大声で叫んでました。興奮しすぎてわけわかんないです」とサヨナラの場面を振り返った指揮官。「今日はめちゃくちゃ声出しました。監督だから出さないとかそういうのはない。ベンチも試合出ていない選手もみんなが声出してやってくれた。その中でつかんだ１勝というものはすごく大きい」と話した。

　開幕戦は零敗。２戦目も大敗と苦しい試合を経て、つかんだ１勝。「３連敗するのと、一つ勝つのでは大きな違いになる。乗っていきたい。乗っていかないといけないですね」と力を込めた。