報徳学園・大角監督 大阪桐蔭・西谷監督に敬意も「倒すべき相手の監督と腹をくくった」「去年の一回を偶然にしたくなかった」
「選抜高校野球・準々決勝、報徳学園4-1大阪桐蔭」(28日、甲子園球場)
報徳学園(兵庫)が甲子園の舞台で、大阪桐蔭を2年連続で撃破。準優勝した昨年に続いて、2年連続で4強入りした。
先発した背番号10の今朝丸が圧巻の投球。最速146キロの直球を軸に強打の大阪桐蔭をねじ伏せ、1失点で完投した。大角監督は「大量得点が見込めない中で、今朝丸を中心に守備でよく頑張ってくれた」と選手を褒めたたえた。
敵将の西谷監督は報徳学園出身。前日の試合で甲子園通算歴代単独1位の69勝目を挙げていた。大角監督は「先輩として本当に尊敬しています。報徳の勝利数より西谷監督個人の勝利数の方が多いということを知った時はすごいな、偉大な方だなと」と敬意。「ただ、いざグラウンドに立ったら先輩後輩ではなくて倒すべき相手の監督という心積もりで腹をくくりました」と振り返った。
両校は昨年のセンバツ準決勝でも対戦して、報徳学園が勝利。今世代では昨秋の近畿大会・準々決勝で対戦し、大阪桐蔭が競り勝っていた。
大角監督は「日本一を狙いたいということの次には、大阪桐蔭さんに勝ちたいと。去年のセンバツでは勝たせていただいて、甲子園で2回勝つことが値打ちがある、去年の一回を偶然にしたくないとミーティングで伝えました」と、ライバル心を燃やしていたことを明かした。