「オープン戦、日本ハム０－１ＤｅＮＡ」（２３日、エスコンフィールド）

　虎の子の１点をたたき出した。六回１死二塁、ＤｅＮＡドラフト１位・度会（ＥＮＥＯＳ）は福田俊の初球スライダーをフルスイング。打球は右翼フェンスを直撃する適時二塁打となった。

　「気持ち詰まり気味だったのですが、詰まった中でもフェンス直撃に持っていけるのはパワーもついてきているのかなと思うし、スイングのキレも開幕に向けて上がってきている」。度会は笑顔を浮かべながらも冷静に分析してみせた。八回にもしぶとく右前打。２戦連続マルチ安打をマークし、本番に向け上昇気流を描いている。

　初見の投手への対応力は、牧、佐野、宮崎をはじめとする先輩打者たちからアドバイスを請うことで磨いてきた。打席でのイメージの仕方や、相手投手の得意な球種などを質問攻め。「全員に聞くくらい、いろんな人とコミュニケーションを取ってアドバイスをもらって良くなっているとこがあります」と自身の引き出しにつなげてきた。

　この日の試合を終え、打率・４１７。最終戦となる２３日の日本ハム戦で５打席立てば規定打席に到達し、オープン戦首位打者の可能性も浮上するが、もはや目標はそこではない。