勝利した阿南光・高橋監督が涙 顔面死球の選手交代検討も「あいつが首を振るので…」「よう頑張りました」診断は打撲で大事に至らず

 試合に勝利し、喜びの阿南光ナイン(撮影・石井剣太郎)
 9回、モイセエフが空振り三振に倒れ試合終了。阿南光・井坂(右)もガッツポーズ(撮影・佐々木彰尚)
 試合に勝利し、喜びの阿南光ナイン(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・1回戦、阿南光11-4豊川」(19日、甲子園球場)

 阿南光が快勝し、初戦を突破した。

 八回の攻撃では井坂琉星捕手(3年)が顔面死球を受けるアクシデント。それでも出場を志願し、好リードで勝利に貢献した。

 高橋徳監督は「命にかかわること」と慎重に状態を見極めようと判断したというが、「あいつが首を振るので…」と話すと涙。10秒ほど沈黙し、「よう頑張りました。フラフラなんですけど、彼の気持ちを尊重して送り出しました」とうなずいた。

 絶対エース吉岡をささえる女房役。高橋監督は次戦について「チームの精神的支柱、大切な存在。次の試合はどうなるか分かりませんが、万が一の時の準備もしないといけない」と、語った。

 井坂は八回無死一、二塁でバントの構え。投手の抜けたボールが左頬付近に直撃した。自分で起き上がったが、臨時代走が送られ、無死満塁から試合が再開された。その後、治療を経て再びマスクをかぶり、フル出場した。

 グラウンドに戻る際には相手ベンチに一礼。中継したNHKでは解説の杉本真吾氏も「こういう気遣いができる選手ですね。ご心配おかけしましたという挨拶だったと思います」と称賛。ネットも「豊川側にも挨拶してめちゃいい子や…」、「カッコよすぎるよキャプテン」、「人としてできすぎてる」、「会釈してる」などの声が上がった。

 試合後、井坂の診断結果が「打撲」と発表。「チームみんなで校歌を歌えて感慨深かった。しっかりと一戦ずつ勝ち進んでいきたい」とコメントした。

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