ヤクルト・吉村 3回0封、坂本K斬り「いろいろ試せた」 開幕ローテ入りへ大前進
「オープン戦、巨人1-2ヤクルト」(25日、沖縄セルラースタジアム那覇)
ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)が開幕ローテーション入りをたぐり寄せる好投を見せた。猛打の巨人打線を相手に、3回を1安打無失点で3奪三振。「直球の質は意識しながらやったのと、今回は緩急もしっかりと投げていきたいと捕手とも話していたので。いろいろ試せたんじゃないかなと思っています」。猛アピールに成功した。
2番手で四回からマウンドへ。いきなり先頭の長野に四球を与えた。「流れがどういくか分からない場面だった」とすぐさま猛省し、次打者からは「意識は強くなった」とゾーン内で勝負。坂本を外角直球で見逃し三振に斬って取り、ドラフト3位・佐々木(日立製作所)はフォークで空振り三振を奪った。
高津監督も「空振りを取れる球種が多い」と目尻を下げた47球。オープン戦2試合で19得点を奪ったG打線を封じ、この日の最速は152キロを計測した。「自分のボールをしっかりと投げていくことを常に認識して、結果ローテーションに入れればいい」。オフには4キロ増量し、目指す2年目の進化へ。昨季虎キラーだった右腕が、覇権奪還への欠かせないピースになる。