「練習試合、韓国ロッテ３－７ロッテ」（２４日、糸満市西崎総合運動公園野球場）

　ロッテのドラフト１位・上田希由翔内野手（２２）＝明大＝が、両親が見守る中４打数３安打２打点と躍動。「プロ野球選手として初めて試合を見てもらった。いい形で結果を出せたのは良かった」と照れ笑いした。

　右へ左へ、打ちまくった。同点の四回１死に右前打。４－３の七回１死満塁では、中前２点適時打を放った。極め付きは７－３の九回。ＷＢＣで韓国代表としても戦った金元中の初球を左越え二塁打とした。「最初に比べて振れてきてるし、対応もできている」と満足の表情だ。

　バックネット裏からは両親が試合を見つめた。石垣島キャンプにも訪れていたが、試合に出場している姿を見るのは初。父・節二さんは「石垣の時よりチームの一員になっている感じがして、一番安心した」。母・恭代さんは「親的には野球よりも体調はどうかっていう感じで見ていた。元気そうで良かった」と、優しい笑顔で親心をのぞかせた。

　常にレベルアップを図る上田は、試合後もサブグラウンドで特守。「１日１日、全力で試合も練習も臨んでいけたら」。目指すは開幕１軍。本拠地での開幕戦で、両親に“晴れ姿”を届ける。

　◆上田　希由翔（うえだ・きゅうと）２００１年８月１２日生まれ、２２歳。愛知県出身。１８３センチ、９６キロ。右投げ左打ち。内野手。愛知産大三河、明大を経て２３年度ドラフト１位でロッテ入団。高いミート力とバットコントロールが抜群。プロでの目標はトリプルスリー。