星稜が18年以来の4強進出 1年生右腕・道本が9回途中2失点 憧れはOBのヤクルト・奥川「球の伸びを参考に」

力投する星稜・道本(撮影・開出牧)
 青森山田に勝利し笑顔の星稜の(左から)佐宗、能美、道本
先発した星稜・道本
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 「明治神宮大会・高校の部・2回戦、星稜3-2青森山田」(17日、神宮球場)

 北信越地区代表の星稜(石川)が東北地区代表の青森山田(青森)を接戦で下し、準優勝を果たした18年以来の4強入りを決めた。先発の道本想投手(1年)が8回0/3を投げ6安打2失点、7奪三振の好投。「チームを勝たせてベスト4にいけて良かった」と落ち着いた表情で好投を振り返った。

 吐く息が白くなるほどの神宮のマウンドで背番号11の1年生右腕が熱投を見せた。初回に1点を先制されるも、二回から四回までは無安打投球を披露。初の神宮のマウンドに「硬くて少し苦戦した」と言いながらも高い対応力を見せ、試合を作った。

 2点差で迎えた九回、先頭に二塁打を浴びたところで降板。「打たれてしまって悔しい。(次打者の4番・原田と)勝負したかった」と強気な一面も見せた。

 星稜中時代は軟式野球部に所属し、全国制覇を経験した右腕。硬式への変化に戸惑うことはなく「指にかかりやすくて投げやすい」とスムーズに順応した。変化球にも改良を加え進化を続けている。

 憧れの投手に同校OBの奥川恭伸投手(ヤクルト)を挙げた道本。「球の伸びを参考にしている」と球速を追い求めず強い直球を投げることを目指している。神宮デビューを飾った新星の成長から目が離せない。

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