中田翔の巨人退団正式決定 中日など国内複数球団が調査に乗り出す公算大

 巨人・中田翔内野手(34)が退団することが15日、正式決定した。球団は同日に本人から複数年契約終了の申し入れがあり、複数年契約の合意を解除すると発表。12月1日に公示される巨人の保留者名簿には掲載されず、自由契約選手となる。

 今季が3年契約の1年目だが、選手側が1年ごとに契約の見直しや破棄ができるオプトアウトの条項がついていた。海外FA権を保有していたが、FA宣言ではなく契約破棄を選択。自由契約選手として他球団への移籍を目指すことになった。

 中田翔は「今の自分は打席に立ち続けたい、グラウンドに立ち続けたい、その気持ちで一杯です。そのようなチャンスを頂けるお話があればありがたいです」と強い決意を示す。今季は92試合の出場にとどまり、出場機会を求めた男が下した重大な決断だった。

 21年シーズン途中にトレードで日本ハムから移籍。「野球を続けるチャンスを与えてくださった」と巨人はもちろん、同僚や首脳陣、スタッフ、応援してくれたファンに心から感謝した。「グラウンドでの全力プレーを1年でも長くお見せしたいです」。立浪監督が「勝負強い打者。打点を挙げてくれる選手には魅力を感じる」と話す中日など、国内複数球団が調査に乗り出す公算が大きい中、大砲の去就に注目が集まる。

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