楽天 打撃練習にボクシング 発案者川島1軍コーチスパーリングが「打撃につながると思った」
楽天は1日から始まった秋季キャンプで、ボクシングのスパーリングを模したトレーニングを一貫として取り入れている。
選手が声を上げながら懸命に拳を突き出す。打撃サーキットメニューの一つとして、組み込まれたボクシング。発案者は川島慶三1軍打撃コーチだ。
川島コーチの甥が、ボクシングをしていることを受けてヒントを得た。「いろんなスポーツとつながる部分がある。腰を入れて打つとか、ワンツーの時に最短距離で出すとか、打撃につながると思った」と導入の経緯を明かした。
バッティングローテーションの合間に打ち込むスパーリング。2分15秒を1セットにし、1分の休憩を挟み、もう1セット行う。
今江監督も選手たちの姿を笑顔で見つめた。「下半身からの伝わりで、バットに力が伝わる。本人たちは気づいてないかもしれないけど、そのあと勝手につながってくる」と効果を説明。「バッティングに限らず投げる方にもつながる。コーチが工夫してやってくれている」と語った。
この日が初体験となった伊藤裕は「しんどいっす」と疲れきった様子。それでも「全身運動なんで、手だけだと弱い。バッティングと一緒かなと思います」と意欲的に取り組んでいく考えだ。
今季はリーグ2位の得点数を誇るなど、打線は健闘した。指揮官は「さらなるレベルアップって意味で」とユニークな発想も取り入れ、攻撃力アップを図っていく。