オリックス・広岡 スタメン起用に応える口火&適時打 試合前に内川聖一氏から猛ゲキ「すごく楽に」

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ8-0阪神タイガース」(29日、京セラドーム大阪)

 ドームに充満する重たい空気を、オリックス・広岡が一振りで振り払って見せた。1戦目に出番はなく、2戦目で巡ったシリーズ初スタメン。“ナカジマジック”を結果に変えた。先制の口火となるチーム初安打に、西勇の攻略につなげた貴重な適時打。下位打線で勝利を呼んだ。

 「素直にうれしいです。悔しい思いをしてきましたし、画面でしか見ることができなかった舞台。何とか結果を出したかったです」

 0-0の三回1死。広岡は1ボールから、ファーストストライクを積極スイングした。西勇のリズムを崩す左前へのチーム初安打。先制のホームを踏むと、四回には1点を追加し、続く一、三塁の好機。「割切っていけた」とシュートを左前に運んだ。

 26歳で2度のトレードを経験。巨人に移籍した21年、古巣ヤクルトが優勝した。この日解説に訪れた内川聖一氏(元ソフトバンクなど)からは、「ここまできたら思い切っていくだけやぞ」と合同自主トレを行っていた先輩からの猛ゲキを受け、結果に変えた。「すごく楽にさせてもらった」とは広岡。苦労人が新天地で輝いた。

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