阪神、巨人など9球団が154キロ右腕を視察 “ノーノー男”大商大・上田がリーグ通算20勝目

 「関西六大学野球、大商大8-1京産大」(6日、わかさスタジアム京都)

 2位の大商大が5位の京産大に快勝。第3回戦に持ち込んだ。今秋ドラフト上位候補の最速154キロ右腕・上田大河投手(大商大高)は先発し、7回7安打1失点で関西六大学史上25人目のリーグ通算20勝を達成。「チームに20回貢献できたということ。結果が出てうれしい」と頰を緩ませた。

 5日の試合ではリリーフで八回途中から登板し、2回を投げた。連投となったこの日だったが「普段の練習でもやっている。連投というのを置いておいて集中して投げた」と連敗阻止のために腕を振った。六回以外は毎回走者を背負うも、けん制でアウトにするなど一つずつアウトを積み重ね、先発の役割を果たした。

 9月16日のノーヒットノーランを達成した試合で右手の指を負傷。その影響でこの日の最速は球場のスピードガンで145キロにとどまった。それでも「手元の強さであったり、回転量が大事。スピードにはこだわらないようにしている」と直球の質の向上を目指している。

 右腕の視察には阪神、巨人、オリックスを含む9球団のスカウト陣が訪れた。「気持ちでも結果でも全部負けない圧倒的なピッチャーになりたい」と言い切った上田。26日のドラフトへ向け、さらなる成長を誓った。

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