巨人 大量ビハインドで内野手・北村拓が登板「僕で良ければ投げられます」と阿部ヘッドに伝える 原監督が苦渋の采配

8回裏。8番手で登板した巨人・北村拓己=横浜スタジアム(撮影・佐藤厚)
ベンチで厳しい表情の原監督(撮影・佐藤厚)
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 「横浜DeNAベイスターズ13-4読売ジャイアンツ」(2日、横浜スタジアム)

 巨人の8番手として野手の北村拓己内野手が登板した。

 8点ビハインドの八回から登板。日本では極めて異例となる野手登板のアナウンスに場内はどよめきに包まれた。しかし、1死から山本に被弾し、ビハインドはさらに広がった。

 巨人は2020年にも大量ビハインドの展開で、内野手の増田大が登板したことがある。

 原監督は「よく北村が台所事情というか、ピッチャー陣を助けてくれました。監督としてもね、ああいう練習はさせていないけれども、非常に感謝します」と大敗を喫し、3位・DeNAとのゲーム差は4に広がる中、本職ではない投手を務め、1失点こそしたものの、1イニングを投げきってくれた北村拓への感謝の言葉を述べた。

 投手陣に対しては「まあこれは新聞等々でみんなの前で言うことではないですね。まあ、久しぶりに北村がリリーフピッチャーとして出て、初球にストライクを入れたというのは久しぶりだね。うん。やっぱりそこはね。反省すべきところはあるんじゃないでしょうかね」と猛省を促した。

 北村拓は「デッドボールを当てないようにと考えましたし、野手が投げるってことはあまりよろしくないのかなと思いますけど、チームでやっていますし、明日も試合があるって意味での登板だったと思うので明日そこは勝ちたいです」と語った。

 七回裏の攻撃中に登板が決まったといい、「僕で良ければ投げられますと(阿部)ヘッドに伝えました。これ以上、ピッチャーを使えない状況だったので」と、チームのことを思っての登板であったことを明かした。

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