中日が宇佐見の移籍後初アーチ&小笠原の気迫の投球で2カード連続勝ち越し 不穏な空気が流れたゲームを制す
「ヤクルト2-4中日」(13日、神宮球場)
中日が宇佐見の移籍後初アーチが決勝弾となり、2カード連続の勝ち越しを決めた。
同点で迎えた六回2死、カウント2ボールから甘い変化球を完璧に振り抜くと、打球は高々と舞い上がって右翼席へ飛び込んでいった。
日本ハムから移籍後初アーチとなる貴重な決勝弾。さらに八回には石川昂の左翼線二塁打で一塁走者の岡林が全力で三塁を蹴り、最後は鮮やかなスライディングでタッチをかわしダメ押し点を奪った。
先発の小笠原は第1打席で右ふくらはぎに死球を受け、球場には怒号が飛び交うなど不穏な空気が流れた。左腕はいったん治療のためにベンチへさがる場面もあったが、影響を感じさせない投球。七回1死一、三塁のピンチを凌ぎきると、マウンドを降りる際に力強く吠えていた。
ヒーローインタビューでは「粘れた。とにかく自信を持ってマウンドに立てた」と力を込め、七回のピンチは「目の前のアウトを一つずつ取っていく」と振り返った。
殊勲打の宇佐見には「ありがとうございましたー!」と頭を下げていた。





