元阪神・井川慶氏が解説 DeNAのバウアーに感じたすごさとは-「序盤はアバウトに投げていた」

 4回、木浪(後方)を空振り三振に斬り、絶叫するバウアー(撮影・中田匡峻)
 1回、バウアーは前川を遊飛に打ち取る(撮影・中田匡峻)
 6回を投げ終え、ファンの声援に応えながらベンチに戻るバウアー(撮影・高部洋祐)
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 「阪神5-4DeNA」(12日、甲子園球場)

 阪神が劇的なサヨナラ勝利を収めた中、デイリースポーツ評論家で、メジャーリーグも経験している元阪神の井川慶氏が、初めてDeNA・バウアーの投球を生観戦した。八回に阪神・森下に同点2ランを許すなど7回1/3を6安打4失点での降板となったが「さすがサイ・ヤング賞投手だなと思いました」と振り返ったのは、四回だった。

 まずは初回から三回までを打者9人でパーフェクト。そこについては「ものすごく力を入れているとかではなく、序盤はアバウトに投げていた」と振り返る。その中で迎えた四回は、1死からの安打と四球に、自身の失策も絡んで計2点を奪われることになったが、うなったのはそのイニングで「一気にギアを上げたところ」だ。

 同点とされて、なおも1死満塁での坂本には157キロで空振り三振に。続く木浪は158キロで空振り三振を奪い、勝ち越しを許さなかった。三回までは基本的には直球の球速が151、2キロだったところで、ギアを上げて158キロを記録するに至ったわけだが「これだけのギアの幅があれば、同じ直球でも別の球種と言っていいぐらいのボールだと思う」と話す。

 「この球速の幅は、ギアを上げるまでのアバウトに投げるところで、どれだけ力を抑えながら投げられるかによるもの。最後の木浪選手への直球はさすがに打てないなと思いました」という一球だった。

 「この日のバウアー投手は、最後は疲れも見えましたが、ギアを上げた時のボールを見るとやはり超一流の投手であり、気持ちの強さも感じました。そういった投手と対戦できることは、打者にとっても非常にいい経験になると思いますし、球場に足を運んで見る価値のある投手だと思います。今後も楽しみです」と振り返っていた。

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