徳島商・森煌が散発2安打完封 毎回の13奪三振で好発進 9球団のスカウトが視察 次戦はセンバツ出場の城東

 「高校野球徳島大会・1回戦、徳島商4-0小松島」(11日、オロナミンC球場)

 今夏はノーシードの徳島商が2011年以来、12年ぶりの聖地へ好発進した。最速148キロの本格派右腕、森煌誠投手(3年)が散発2安打で完封。八回の3者連続を含む、毎回の13奪三振と圧巻の投球を披露した。

 主将も務めるエースは「立ち上がりは自分の思ったような球が行かなくて焦りがあったけど、三回に味方が先制点を取ってくれて、六回以降からフォームが少しずつ安定してきてテンポ良く投げられた」と振り返った。

 この日の最速は144キロで最終回までコンスタントに140キロ台をマーク。それでも「140キロは超えていたけど、MAX(148キロ)に近い球速が出ていなかったので、まだ上がっていない状態」と納得はしていない。「これから2回戦、3回戦となるにつれて上げていきたい」とエンジン全開を予告した。

 この日は阪神、巨人など9球団のスカウトがネット裏から視察。オリックス・早川スカウトは「体に力があるし、どんどん投げていけば今以上にキレも出るだろうし、これからまだまだ伸びていくのを期待できる投手」と評価した。

 2回戦は中4日で今春センバツに出場した第2シードの城東と激突。昨秋の県3位決定戦では5-4で下している相手だ。名門校の大黒柱は「足を使ってくるチームなので、そういう技に引っかからないように、自分たちの野球ができるように、短い間ですけどしっかり詰めて練習していきたい」と、難敵撃破へ表情を引き締めた。

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