智弁学園16年ぶり3度目V “村上2世”中山が完封星「ピンチになっても1つずつ」

 「春季高校野球近畿大会・決勝、智弁学園10-0金光大阪」(4日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 決勝が行われ、智弁学園(奈良)が金光大阪を圧倒し16年ぶり3度目の優勝を果たした。“村上2世”こと中山優月投手兼内野手(3年)が4安打無失点で完封勝利。打線も17安打10得点と投打で格の違いを見せつけた。

 抜群の安定感だった。最速146キロの直球を主体に春の大阪王者を封じた。「ピンチになっても1つずつアウトを取るというのを頭に入れていた」と、四回に1死満塁を背負うも、後続を見逃し三振と左飛に仕留め、流れを渡さなかった。

 同校OBの阪神・村上と同じ、兵庫県淡路島出身の右腕。中学時代に所属したチームも同じで目標とする。「どんな場面でも自分のピッチングをする姿はすごい」と先輩の背中を追い、まずは夏の甲子園出場に向けて、さらなる成長を遂げる。

 ◆中山 優月(なかやま・ゆづき)2005年8月21日生まれ。17歳。兵庫県洲本市出身。176センチ、71キロ。右投げ左打ち。小学3年時に洲本ゴンターズで野球を始め、中学は硬式チームのヤング淡路に所属。智弁学園では1年秋に背番号19でベンチ入りし、3年春は背番号6。50メートル走6秒2、遠投115メートル。

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