ロッテ・佐々木朗が今季ワースト5四死球で初黒星 評論家が感じた微妙な投球フォームのズレとは

 「阪神2-0ロッテ」(4日、甲子園球場)

 阪神で投手として活躍したデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(64)が阪神-ロッテ戦をチェック。6回1失点で今季初黒星を喫した佐々木朗にフォームの微妙なズレを指摘した。

   ◇  ◇   

 佐々木朗は6回1安打1失点で10三振を奪った。今季初黒星を喫したとはいえ、先発投手としては十分過ぎる投球内容だった。

 ただ、今季ワーストの5四死球を与えたように、本調子ではなかったと思う。

 気になったのは、三塁側へ抜けるストレートが多かったことだ。

 二回2死は森下に死球を与えた。六回は先頭・中野への2球目が外へ抜け、続くノイジーへの初球も逆球で内角高めのボール球になっている。この試合は抜けた球以外、ほぼ右打者の内角にはストレートを投げていない。

 その原因は投球フォームの微妙なズレにあると感じた。今日はストレートを投げる時、少し肘が下がっているように見えた。体の開きが早いことが原因で、そのため投球後に体が一塁側へ体が流れる場面が目立った。

 投手は試合中に「今日はおかしいな」と感じることはある。だが、試合中に修正することは難しいものだ。佐々木朗もわずかなズレを感じていただろう。フォークを投げる時は抜けることを意識したのか、逆に一塁側へ引っかける球が何球かあった。

 それでも最初に伝えたように、先発投手としては十分な投球内容だった。調子が悪いなりに好投したのはさすがだ。

 逆に阪神打線は佐々木朗が本調子でなかったとはいえ、4四球を選んだことは評価できる。

 佐々木朗から放ったヒットは1本かもしれないが、四球は安打と同じだけの価値がある。投手にとっては、ボール球を振ってくれないことが一番苦しい。相手にとって嫌な攻撃を続けたことが、勝利の一因だったと思う。

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