2年目・野口“開幕遊撃手”弾 紅林との争い制した オリックス18年ぶりOP戦V
「オープン戦、オリックス5-2阪神」(26日、京セラドーム大阪)
肘をたたみ、最短距離でバットを出した。オリックス・野口智哉内野手のバットが快音を響かせ、白球は右翼席へ着弾。「軽くいこうと思ったら、ああいう打ち方ができた」。三回1死、才木の内角直球に力負けせず、うまく体を回した。
オープン戦は14試合に出場し、33打数12安打で打率・364。「手応えはあります」。2本塁打で5打点と勝負強さも見せた。中嶋監督は開幕スタメンでの起用を示唆。紅林との正遊撃手争いに勝ち抜いた形だ。
「(プロ)2年目なんで」と、いい意味で余裕も出てきた。チームは05年以来、18年ぶりとなるオープン戦1位フィニッシュ。野口を筆頭に、来田や茶野など新戦力の台頭で選手層に厚みが増した。
指揮官も「いろんな選手を使って、そういう位置(1位)にいるのは非常にいい」と評価。この日、WBC組の山崎颯と宇田川が凱旋(がいせん)登板を果たしたばかりで、チームの可能性は底知れない。「開幕戦に向けて、まだまだ頑張る」と野口。リーグ3連覇へ、準備は整った。





