高崎健康福祉大高崎・高山 憧れの兄に示した成長「もっと力をつけたい」

 「選抜高校野球・2回戦、報徳学園7-2高崎健康福祉大高崎」(24日、甲子園球場)

 最後までグラウンドに立ち、スタンドで見守る両親や兄に成長した姿を見せた。支えられてきた人の思いも胸に臨んだ、初の甲子園。高崎健康福祉大高崎・高山は3打数1安打と奮闘も「この舞台に戻ってきます」と校歌を歌えなかった悔しさをにじませ、聖地を去った。

 背中を追う兄・遼太郎さん(22)も戦った甲子園。兄が同校で出場した17年春はアルプススタンドで観戦した。「覚えています」と、その光景は今でも鮮明に浮かび、自らも目指す場所になった。

 念願の大舞台で放った気迫の一打。3点を追う七回、先頭から中堅へ二塁打を放ち右拳を突き上げた。その後、2点目の本塁に生還。仲間の奮起をうながした。

 広島スカウトで父の健一氏(51)は仕事で多忙のため、野球のことを語り合うのは兄だった。一番近くで見てきたからこそ、遼太郎さんは「センスのあるバッティングをする」と弟の快音に誇らしげだった。

 まだまだこんなもんじゃない。「もっと力をつけたい」。この経験を無駄にせず、頼もしさを増して聖地に帰ってくる。

 ◆高山 裕次郎(たかやま・ゆうじろう)2007年1月8日生まれ、16歳。群馬県出身。172センチ、67キロ。右投げ左打ち。外野手。小1から「前橋北部スターズ」で野球を始め、投手兼遊撃手で5年の時に全国大会8強。南橘中時代は「前橋ボーイズ」所属。高崎健康福祉大高崎では1年の春季大会からベンチ入り。

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