高木豊氏 ロッテ復帰、沢村の抑え起用には否定的「生かすコツ」に言及「井口監督はうまかった」

 元DeNAで野球評論家・高木豊氏が28日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ロッテ復帰が決まった前レッドソックス・沢村拓一投手について言及した。

 高木氏は自身のYouTubeチャンネルで、沢村のロッテ入りを予想していたこともあり、「ロッテしかないだろう。吉井監督になって。よく知ってるよね。沢村もピッチングコーチだった人が監督になったことからすると、やりやすさはある」とした。

 中大の後輩でもある沢村の性格にも触れ、「『おまえの力が必要だ』という言葉を言われると、心がなびく、そういうタイプの人間。いい球団に戻れたな」とうなずいた。

 沢村は20年、シーズン途中に巨人からロッテにトレード。ロッテでは22試合の登板で防御率1・71と復活し、オフにメジャー移籍した。

 高木氏は20年について、「井口監督の使い方がうまかった。いきなり厳しいところからドーンと使って、沢村を信じた。人間って、お前の力が必要だと言われながら、使うところが全然違ったら、『え?』て思っちゃう。最初から、あの時は大事なところでつっこんでいき、成功した」と振り返り、「力はあるピッチャー。最初さえいいスタート切れば、成績は挙げるだろう」とした。

 ロッテは守護神を務めていたオスナがソフトバンクに移籍。高木氏は沢村がその穴を埋める可能性があるとしながらも、「いきなり抑えは怖い。制球に難があるピッチャーだから、一番後ろは怖い」と否定的。「1イニング任せるかも分からない。ワンポイントで、ここっていうところで沢村を差し込んで、ひとりでもいいから抑えてきてくれ。このバッターさえ抑えたら勢いが止まる。ヤクルトだったら田口のよう」な起用法を推した。

 益田、東條らを中心に、ロッテリリーフ陣の力を評価。沢村については“起用法”が力を発揮するカギとし、指導者目線で「あの手のタイプは責任は与えたほうがいいけど、形を決めちゃうと飽きがくると思う。メリハリというか。『ひとりでもいい』『今日はイニングまたぎしちゃおう』みたいな。そういうメリハリが沢村を生かすコツかなと思う」と分析した。

 高木氏は10分9秒の動画で、沢村、ポランコ、メルセデスなど元巨人勢が多く加入したロッテの新戦力について語っている。

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