オリ山本 球団史上最高6億5000万円で更改 2年連続投手4冠の24歳右腕が来季年俸トップに

 契約更改を終え、笑顔で会見する山本(撮影・北村雅宏)
 会見場で巨大クラッカーを打ち鳴らす山本(撮影・北村雅宏)
 2年連続で投手4冠に輝き、満面の笑みを浮かべる山本(撮影・北村雅宏)
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 プロ野球史上初の2年連続投手4冠に輝いたオリックスの山本由伸投手(24)が27日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、今季推定年俸3億7000万円から、2億8000万円アップとなる球団史上最高年俸の6億5000万円で更改した。これまでの球団史上最高年俸は、2015年の金子千尋の6億円だった。

 金額については納得の様子。「僕もチームの勝利をまず第一にっていうのをテーマにずっとやっていたので、球団も素晴らしい評価をしていただいて、本当に感謝しています」と話した。

 最多勝(15勝)、最高勝率(・750)、最優秀防御率(1・68)、最多奪三振(205個)のタイトルを2年連続で獲得し、26年ぶりのリーグ連覇を導いた右腕が、NPB日本選手の中でも年俸トップに立った。

 今季の成績を振り返り「個人としてもすごく成長できたシーズンを過ごせました。野球を第一に練習してきたので、こういったいい成績を2年連続で出すことができてうれしい気持ちと、もっと頑張らないとという気持ちです」と気を引き締めた。

 2023年の球界最高年俸はここまでソフトバンク・柳田の6億2000万円だったが、山本がNPB最高年俸に躍り出た。7年目での年俸6億円到達は、6年目で年俸6億円で更改したヤクルト・村上に次ぐ史上2番目で、19年の巨人・菅野に並ぶスピード記録だ。

 26年ぶりの日本一に輝いた日本シリーズ初戦で痛めた左脇腹は既に完治しており、侍ジャパンのメンバーに内定している来年3月のWBCでは、ロッテ・佐々木朗、DeNA・今永のノーヒッターコンビにパドレス・ダルビッシュを加えた先発投手陣で3大会ぶり3度目の世界一を目指す。

 すでに同大会の公式球で練習をスタート。「割と強く投げられるようにもなって、徐々に慣れてきている」と手応えを示した。メジャーリーガーも多く参戦することが決定していて「本当に盛り上がるだろうなと思いますし、そこに自分も入れたら最高の経験になる」と心待ちにした。

 その後のシーズンでは前身の阪急が1975年から78年に成し遂げたリーグ4連覇以来となるリーグ3連覇に向けて腕を振る。「リーグ3連覇、2年連続の日本一、そこを目指して僕自身は全力で腕を振っていきたい」と力を込めた。

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